車両保険を使うと損か得か、計算の手順
飛び石による車両損害は「1等級ダウン事故」です(2026年8月29日に損保ジャパン・三井住友海上の公式FAQで確認)。翌年からの保険料の増加分と免責金額の合計が、修理費より大きいなら自費のほうが安く済みます。この比べ方自体が、損保各社の公式ページで案内されている考え方です。
「等級据え置き」はもうありません
昔の制度では、飛び石は等級据え置き事故でした。この扱いは制度改定で廃止されています(日本損害保険協会の改定資料で確認。改定時期は会社により異なります)。
いまは車両保険を使うと1等級下がり、さらに「事故有係数適用期間」が1年付きます。事故有の期間は、同じ等級でも割引率が小さくなります。
何がいくら増えるのか
割引率の目安です(参考純率に基づく値。大手3社の公開ページで一致を確認。実際の料率は会社と契約で変わります)。
| 等級 | 無事故 | 事故有 |
|---|---|---|
| 12等級 | −50% | −22% |
| 11等級 | −48% | −20% |
| 10等級 | −46% | −19% |
たとえば12等級で保険を使うと、翌年は11等級・事故有(−20%)になります。事故有の期間は1年で終わりますが、等級の進みが遅れた影響はその後も残ります。「上がるのは1年だけ」ではありません。
計算の手順
- 保険会社に「使った場合の翌年からの保険料」を試算してもらう。電話で頼めば無料で出ます
- いまの契約の免責金額(自己負担額)を保険証券で確かめる
- 「増える保険料の合計+免責金額」と「修理費の実額」を並べる
リペアで済む傷なら、公開されている実例は1〜2万円前後です(2026年8月29日に専門店3社の公式ページで確認)。この金額なら、保険を使わないほうが安く済む場合が多くなります。交換で10万円を超えるなら、計算の結果は逆になることがあります。
エーミングの費用も見積もりに入れる
自動ブレーキ用のカメラが付いた車は、ガラス交換のあとにカメラの再調整(エーミング)が要ります。2020年4月からの特定整備制度で、カメラ付きガラスの脱着と調整は、認証を受けた工場でなければ事業として行えません(国土交通省の制度資料で確認)。
掲載社で費用を公開しているのは2社で、いずれも1万〜2万円台です。見積もりに含まれているかを先に聞いてください。
最後は保険会社に確かめる
等級・割引率・事故有係数は契約ごとに違います。このページの数字は制度の目安で、あなたの契約の答えは保険会社の試算だけが出せます。「使った場合と使わない場合の保険料を両方教えてください」と、そのまま聞いてください。