害獣駆除の補助金。まず自分の自治体がどの型か
全国一律の制度はありません。自治体が捕獲までやってくれる地域と、民間の業者に頼むよう案内される地域があり、補助金の有無もそれぞれです。実在する制度を二つ挙げて、どこが違うのかを示します。
型その一。自治体が捕獲までやる
東京都世田谷区は、都の計画に基づいて区が捕獲を行っています。
この型の地域では、まず区や市に相談するのが先です。自分でわなを買う前に窓口へ連絡してください。
「世田谷区では、東京都の策定した「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」に基づき、捕獲事業を行っています。」
型その二。民間に頼む前提で、費用を補助する
埼玉県熊谷市は、家屋への侵入被害を対象にした補助金を設けています。
金額の決め方はこうです。
「補助率を2分の1とし、補助上限額を5万円とします(千円未満切捨て)。」
補助の対象になる作業が決まっている
熊谷市の場合、何にでも使えるわけではありません。対象の作業が列挙されています。
現地調査から侵入口の封鎖まで一通り入っています。逆に言えば、見積もりがこの区分で書かれていないと申請しにくくなります。業者に見積もりを頼むときに、補助金を使うことを先に伝えてください。
「補助金の交付の対象となる経費は、埼玉県ペストコントロール協会会員名簿に記載の業者が施工する以下の内容です。現地調査(周辺調査・天井裏調査・見積書提出)/追い出し(個体の追出し・燻煙作業)/捕獲・処分(ハコわななどによる捕獲、処分)/清掃・消毒(天井裏排泄物清掃・薬剤による消毒)/侵入口封鎖(経路封鎖・忌避剤散布)」
業者が指定されていることがある
熊谷市は、施工する業者を協会の会員名簿に載っている業者に限っています。安いという理由だけで業者を決めると、補助の対象から外れます。
申請する人の条件もあります。
「事業者の申請(寺社等を含む)は対象外となります。」
早い者勝ちである
これがいちばん見落とされます。
「補助金申請は受付順に審査し、予算の範囲内で交付決定をします。申請期限内であっても、予算額に達した時点で受付を終了します。」
型その三。自治体は駆除をしない
鳥取県は、民間の業者に相談するよう案内しています。
同じ国の中で、区が捕獲してくれる地域と、県が駆除はしないと明言する地域が同時にあります。よその地域の記事を読んで自分の地域の話だと思い込まないでください。
「有害動物を駆除する民間の害虫駆除業者(有料)に相談してみてください(駆除業者は、インターネットや電話帳で検索できます)。県では駆除はしていません。」
どの型でも共通すること
捕獲に許可が要ることは全国共通です。
何がいるのかがまだ決まっていないなら、先に屋根裏の物音は何の動物かを読んでください。相手で手続きが変わります。
「許可なくハクビシン・アライグマを捕獲することは、鳥獣保護管理法により禁止されています。被害が生じている場合は、環境保全課へご相談ください。」
あなたの状況ではどうするか
- まだどこにも相談していない
- 先に自分の市区町村の担当課へ電話してください。聞くのは三つです。捕獲をやってくれるか、補助金があるか、申請先は市町村か都道府県か。ここが決まらないと、業者に見積もりを頼む順番も変わります。
- 補助金があると分かった。業者を探している
- 業者が指定されているかを先に確かめてください。熊谷市のように協会の名簿に載っている業者に限る制度があります。見積もりを取ってから対象外だと分かると、取り直しになります。
- 見積もりを取ったあとで補助金を知った
- 施工前の申請が要る制度が多いので、着工前なら間に合う可能性があります。急いで窓口に確認してください。着工後は対象外になることがあります。
- 年度の後半になっている
- 熊谷市は、申請期限内でも予算額に達した時点で受付を終了すると書いています。制度があっても、その年の枠が残っているとは限りません。残額を窓口で確認してください。
- 賃貸に住んでいる、または空き家を管理している
- 申請できる人が決まっています。熊谷市は市内の家屋に居住する市民か、市内の空き家の所有者か管理者としており、事業者の申請は対象外です。誰の名前で申請するのかを先に整理してください。
- 料金の見当をつけたい
- 動物が決まらないうちは、見積もりを比べられません。捕獲に許可が要るかも、塞ぐすき間の大きさも変わります。屋根裏の動物、駆除の料金に、見積もりを取る前に決めることをまとめてあります。
このページの根拠
- 鳥取県 農林水産部 鳥獣対策課「野生鳥獣の捕獲等に係るよくある質問」2026-09-21取得
- 熊谷市 環境政策課「熊谷市アライグマ・ハクビシン防除補助金のご案内」2026-09-21取得
- 世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」2026-09-21取得